トップ > 成まりブログ > テーマ別 > 芸術・文化 >

成まりブログ芸術・文化

07年6月14日(木)

和装・伝統産業の危機打開、再生のために

 日本共産党京都府議団・市議団が開いた「和装・伝統産業の危機打開をめざす懇談会」には、50人以上の関連業者らのみなさんにご参加いただきました。

 府議団から「たけうち」倒産などの影響についてのアンケート結果を報告し、佛教大学の芳野敏郎教授から「地域のネットワークで、新アイデアや商品化、流通経路開拓にとりくんでいこう」との問題提起があり、その後、参加者から次々とご意見をいただきました。

 「生産から販売まで必死に開拓してきたが、『たけうち』倒産の影響で先月から支払い金額が激減。白生地も買えず物がつくれない」(下京区・染呉服)、「織屋から『生産縮小で織るものがなくなった』と言われ、とうとう私は解雇される。行政が緊急の仕事確保を」(西陣・手機職人)、「新製品をつくり展示会を東京でやってみた。デザイナーや問屋に呼びかけてニーズに合う商品をつくっていきたいが、やっぱり資金が必要」(企業組合)、「後継者の問題がずいぶん出されている。いまの職人とともに将来の担い手を育てるには、まとまった量も必要。以前の、国の雇用創出事業では職人どうしのネットワークと“ものづくり”への意欲という貴重な財産が生まれた」(上京民商)、「工房を設立して、1年に1人ずつだが後継者を育成している。暮らせる賃金の保障が大切」(綾織工房)などなど、2時間に及び貴重なご意見をたくさんいただきました。

 …深刻ななかでも、京都ならではの高い技術を誇りに、みなさんが必死に新しいチャンネルを開こうとしていることを感じました。こういうときこそ行政の本腰入れた支援が必要です。この声を必ず国政に届けなければ!

ページの先頭へ

07年6月 8日(金)

自衛隊による違憲・違法の国民監視活動に抗議の申入れ/キャラバンで左京、東山、山科へ/西陣労働者懇談会

 自衛隊による国民監視活動について、党京都府委員会として抗議の申し入れをおこないました。

 西山とき子前参院議員や民主団体・労組の代表とともに、自衛隊京都地方協力本部に「違憲・違法の監視活動の全容を明らかにせよ。謝罪し、ただちに中止を」との抗議文を手渡し、「内部告発の文書には京都の市民集会やデモが監視・記録されている。京都のどこにこの部隊がいるのか」と訊きましたが、回答はなし。謝罪や全容解明についてもありませんでした。

 それどころか、帰り際にはこちらの承諾もなく広報室が写真撮影。私は中座したのですが、参加者の抗議で画像を削除させたそうで、まったく何の抗議なのかわかっていないようです。

 また今日は、左京→東山→山科と10ヵ所で街頭宣伝。左京区では絵本をつかった「すくすく子育てトーク」に参加して、絵本『はらぺこあおむし』(エリック・カール)、『ななしのごんべさん』(田島征彦)などを紹介しながら、パパもママも子育てと仕事が両立できる働き方、戦争はあかん、医療費など子育て応援予算を思い切って、と思いを話しました。

 夜は、西陣労働者との懇談会へ。「たけうち倒産などで会社の仕事ががた減り。解雇されそうになっている」「20台ある織機のうち3台しか動いていない。休業補償も減らされ、びっくりするような手取りしかない」と悲痛な声・声・声…。そして「『ワーキングプア』『ネットカフェ難民』を増やす政治では、西陣の未来はない。いっせい地方選で勝ったように参院選でも勝とう」との激励もいただきました。

 …ほんまにそのとおり! 西陣をはじめ、ものづくりのまち京都を壊す、庶民増税や「構造改革」政治にノー!の審判下すたたかいです!

ページの先頭へ

07年6月 4日(月)

フルイミエコさんのこと

 参議院選挙事務所の看板が、ずいぶん人気です。京都市立芸大の先輩で画家のフルイミエコさんに描いていただいたものです。

 フルイさんの絵には、植物の芽やつぼみ、椅子など、有機的なエネルギーを感じさせるモチーフが登場します。

 数年前から、母親の認知症などをきっかけに、離れていた両親と一緒に暮らすようになり、家族のつながりや支えあいをつよく感じるようになったそうです。

 以前には、哀しい眼をした子どもがしばしば登場していたキャンバス。「戦争で犠牲になる子どもたち。怒りをそのままぶつけていた。でもいまは、そういうしんどいことを越えて、どんな世界であってほしいのかを表現したい。誰も一人では生きていけないし、寄り添ったり支えてくれる人々があって、人生があるから」と言います。

 いよいよこの連載も最終回。人間らしく$カきることが奪われる時代に、さまざまな美術・芸術に携わる方々を訪問するなかで、暮らしとともに「心を豊かに耕したい」という共通の思いを聴きました。あわせて「京都はものづくりのまち」「平和憲法を変えてはいけない」との声も。

 人間らしく・ものづくり・平和…その熱い願いを届ける参議院選挙。

 フルイさんからも「ピカソの『ゲルニカ』には、惨禍の目撃者としての女性が描かれています。目撃者は告発者となり、希望へと続きます。…多くの人々が、あなたの中にその姿を見いだすでしょう」と素敵なメッセージをいただきました。

 がんばるぞ! (『京都民報』6/10付アートdeArt掲載予定)

*フルイミエコ展7/21(土〜29(日)御池画廊(京都市北区今宮通新町東入ル北側 TEL075-492-3083)

*参議院事務所でもミニ展覧会開催中

ページの先頭へ

07年5月17日(木)

「アール・ブリュットの顔」――魂の叫び

 ギャルリー宮脇の「アール・ブリュットの顔」展。60点を超える作品はどれも特別な濃密さです。

 カラフルなロボットのような肖像が繰り返し登場するのはポール・デュエム(ベルギー)の作品(写真左)。農夫だった彼は保護施設で70歳の時から毎日規則正しく描き始めたそうです。

 ローゼマリー・コッツィ(ドイツ)によるドローイングは、ドキリとするような眼差しと不自然に首や手足が折り曲げられた人物(写真下)。ナチス強制収容所生活を体験し、幼くして家族が崩壊した経歴のもち主です。

 「アール・ブリュット」とはフランス語で「生(き)のままの芸術」を意味します。文化の影響を受けていない、精神の根源的な衝動から創造される芸術を指し、提唱したジャン・デュビュッフェだけでなく、ピカソやクレー、シュルレアリスムにも影響を与えたといわれます。

 その作者は、心を病んだり、囚われの身だったり、ハンディキャップをもつ、日曜大工愛好家などの無名の人々です。孤独のなかで自分のためだけに制作され、死後に膨大な作品が見つかることも少なくありません。

 近年は、美術の専門教育を受けていない人々や、既存の枠組みでとらえきれないものも含め、広い範疇で「アウトサイダー・アート」と呼ばれるようになっています。

 「欧米では美術館での企画も多いが、日本ではまだ少ない。今回紹介したのは海外では有名な作家ばかり。ぜひ見てほしい」とオーナーの宮脇豊さん。

 …なんと言えばいいのでしょうか。魂の叫びを聞いたような、驚きと衝撃が残りました。 (『京都民報』5/27付「アートde Art」掲載予定)

*「アール・ブリュットの顔」6/2(土)までギャルリー宮脇(京都市中京区寺町二条上ル東側)TEL 075-231-2321

ページの先頭へ

07年5月 4日(金)

西山高原アトリエ村展へぜひ

 「アトリエ村展」をご存知でしょうか。西京区の西山高原のアーティストたちが、自宅や工房を開放して、絵画や彫刻、陶器、木工をはじめユニークな作品を展示・販売しています。5月連休恒例のこの展覧会、今年でなんと20年め。*本日までです!

 写真は、当初からのメンバーで実行委員長の貴志カスケさん(市立芸大の先輩)の野外彫刻。滴る水はどこから???のシリーズは大人気です。

続きを読む "西山高原アトリエ村展へぜひ" »

ページの先頭へ

07年5月 2日(水)

“型絵染”絵本は伝える−田島征彦さん

 絵本作家の田島征彦(ゆきひこ)さんを、新作「どろんこそうべえ」原画展(ギャラリーヒルゲート)に訪ねました。シリーズ4作目は、軽業師(かるわざし)そうべえが、子どもになって土の中の世界を冒険するお話です。

 「双子とはやっかいなものです」と征彦さん。双子の弟、征三(せいぞう)さんと、幼い頃から絵描きになろうと決めていたけれど、「セイちゃんと違って手先が不器用だった」征彦さんは、「弟と違うものを作らなければ」と京都市立美(芸)大の染織図案科へすすみ、型染を学んだそうです。

 会場の絵本原画も、目の覚めるような鮮やかな型染で、そのうえに筆が入り、染めと絵の具の風合いも独特。征彦さんは型絵染(かたえぞめ)″と呼んでおられます。

 同時に、征彦さんの絵本には、ユーモラスと反骨精神、弱者への優しさがあふれています。

続きを読む "“型絵染”絵本は伝える−田島征彦さん" »

ページの先頭へ

07年4月27日(金)

北大路ビブレで青年早朝宣伝/京都彫刻家協会展で佐野賢先生と

 今朝は青年のみなさんとの「成まりと一緒にがんばろう宣伝」で、北大路ビブレ前へ。新井府議とともに、憲法記念日にむけて、9条改憲や国民投票法案に反対する世論を大きく!と訴えました。

 午後、府立文化芸術会館で開かれている京都彫刻家協会展へ。「やぁ、がんばっとるなぁ」と聞き覚えのある声。…市立芸大時代の恩師、佐野賢先生とお会いすることができました。

続きを読む "北大路ビブレで青年早朝宣伝/京都彫刻家協会展で佐野賢先生と" »

ページの先頭へ

07年4月18日(水)

『じごくのそうべえ』の田島征彦さん、木村重信氏に出会う!!

 『京都民報』の対談シリーズで、絵本『じごくのそうべえ』で子どもたちに大人気の田島征彦さんとの対談が実現しました。

 染色作家として活躍する田島さんは、京都市立美(芸)大の大先輩。各地の「9条の会」での講演や絵本の読み聞かせもされています。…5歳のときの空襲体験をもとにした絵本『ななしのごんべさん』、昨年の「京都保育のつどい」での読み聞かせには、衝撃を受けました。

 その大阪・堺大空襲のことや、沖縄県立芸大で学生たちと沖縄戦をテーマに作品を制作したこと、憲法への思いなど、話し合いました。

 …絵本の伝える力ってすごい。伝えようとする作家のエネルギーってすごい!と感じたすてきな対談でした。*『京都民報』5月13日付をお楽しみに

続きを読む "『じごくのそうべえ』の田島征彦さん、木村重信氏に出会う!!" »

ページの先頭へ