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07年11月28日(水)

「新テロ特措法案」許さない!――国民の声と力集めよう2007

 今日は、「新テロ特措法案」を廃案に、と党京都府委員会でロングラン宣伝(四条河原町)をおこない、原さん(衆院2区代表)、吉田さん(4区)、西山とき子副委員長、府・市議らといっしょに訴えました。

 今月1日のテロ特措法期限切れで、海上自衛隊が23日に帰還。続いて昨日は、「イラク特措法廃止法案」が参院委員会で野党の賛成多数で可決(今日の本会議でも可決)されました。

 …賛成討論に立った井上哲士さんのブログを見ると、「初当選以来6年余り、反対討論には何度も立ちましたが、賛成討論に立つのは初めてです。これも様変わり国会の姿」とのこと。参院選での民意を反映した、新しい流れここにあり!です。

 私は、先日の中村哲さんの講演を紹介しつつ、「アフガンの現状から求められているのは爆弾や『テロ掃討作戦』じゃなくて、食糧や医療、教育支援です。アフガンの人々が『経済大国になっても戦争しない国だ』と思ってきた日本こそ、報復戦争の支援ではなく、平和憲法を生かした非軍事の支援をすべきじゃないでしょうか」と訴え。

 「戦争支援なんておかしい」「僕らは戦争には行きたくない」と高校生たちが署名してくれました。

 …新テロ特措法案。世論の力で、廃案に追い込むためにがんばろう。

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07年11月26日(月)

中村哲さんの報告から考えた、ほんとうのアフガニスタン支援2007

 昨日は午前中、党口丹地区委員会の党会議に出席。午後は、NGO「ペシャワール会」の中村哲さんの講演(主催:ピースウォーク京都)を聴きました。

 アフガニスタンで20年以上前から医療活動などを続けてきた中村さん。…語り口は静かですが、マスメディアでは伝えられない“アフガニスタンの叫び”ほとばしるような報告に、学ぶこと、胸が熱くなることがたくさんありました。

 「100万人餓死とは、けして誇張ではありません」…2000年からの大干ばつと飢饉。母親に抱かれた赤ん坊が診療所で待っている間に次々と冷たくなっていく、飢えた子どもが汚水を飲み下痢で死んでしまう現実。

 …ところが、この悲惨な国にやってきたのは、「援助」ではなく「制裁」「報復戦争」だったといいます。

 「自由」「民主主義」によってもたらされたのは、ケシ栽培の自由、売春やこじきや餓死の自由、そして外国人に取り入る一部の人が金もうけをする自由だった。いま、ネットカフェやホテル・ショッピングモールが建つすぐ横で、飢えた人々が大勢いる、一触即発の状態だ。だからアメリカは占領軍倍増を計画している、といいます。

 日本については、以前は「日露戦争でロシアに勝った国。どんな大国にも屈しない日本」「ヒロシマ・ナガサキの被爆から復興し、羽振りがよくなっても戦争しない国」という“美しい誤解”があったそうです。

 …関わって、質疑応答の際に質問することができました。

成宮:「対テロ戦争」を支援した日本に、アフガニスタンの人々は現在どんなイメージを持っているのでしょうか? また日本の平和憲法は知られているのですか?

中村哲さん:「『対テロ戦争』や『テロリスト』というのが、どうもよくわからない」「テロリスト=人殺しなら、外国軍も一緒じゃないのか」というのが人々の率直な思いです。日本の「参戦」については、今回インド洋での給油継続のことが問題になるまで、カルザイ大統領自身も知らなかったくらいです。いま、知られていくにつれ、「日本よ、お前もか!?」「ナンセンス!」との思いが広がっています。日本の平和憲法そのものはあまり知られていませんが、「非核3原則」とか、武器をつくらず、持たず、売らないという憲法に由来する日本の外交姿勢は、これまでから高い評価を得ていました。

 中村さんがくりかえし強調されたのは、アフガニスタンの現実を踏まえた支援が必要だ、それは「テロ掃討」でなく「命をつなぐ水と食糧」だということです。

 農耕と遊牧で生きてきた人々が、自らの手で維持できる技術をつかって、1500本の井戸や用水路つくり、砂漠化した大地に農耕を取り戻してきた実践。大工事そのものが、失業対策や民兵化や傭兵化を防いできたとのエピソードも紹介されましたが、ここにこそほんとうの復興支援の道がある! と、あらためて感じました。

 日本の国会では、軍事一本槍の「対テロ」論議が熱い焦点ですが、こうしたアフガニスタンの現実をふまえることが、なによりも大切だと痛感します。

 …講演会場では、たくさんの方に声をかけられました。がんばらなくっちゃ!

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07年11月24日(土)

井筒監督「パッチギ!LOVE&PEACE」/比例近畿の瀬戸恵子さん/COP3(地球温暖化防止京都会議)10周年パーティー2007

 京都自治労連の60周年企画で、「パッチギ!LOVE&PEACE」の井筒和幸監督を迎えた映画とトークの集いへ。…朝鮮半島と日本、在日、平和、映画、考えたことはいろいろです。また後日。

 夕方、近畿ブロックの比例候補、瀬戸恵子さんを迎えた街頭宣伝へ。四条大宮で瀬戸さん、原田府議、倉林市議とともに訴えました。瀬戸さんは44歳、神戸市長選挙への立候補経験もあり、しかも趣味は「カット、絵を描くこと」、関西漫画集団にも所属されているそうです。そういう話もぜひしたいですね。

 その後、地球温暖化防止京都会議(COP3)10周年を記念したパーティーに、松尾府議、冨樫市議とともに参加しました。私自身もこの道に飛び込んでいく1つの契機になったのがCOP3で、「10年」と思うと感慨深いものがあります。

 パーティーは気候ネットワークの「市民が進める温暖化防止2007」集会にあわせて開かれたもので、各地の市民運動のみなさんと懇談し、いろんなことを教えていただくことができました。「もっとこの問題に、府・市議さんが地元でとりくんでほしい」「岩佐恵美さんが以前はがんばってくれた。国会でも系統的にとりくんでほしい」という私たちへの率直なご意見や「勝てればよかったのに。議席を増やさないと」との声もいただきました。ありがとうございます!

 Ps.民主党の福山参院議員もスピーチされました。ご挨拶しようと思ったのですが、急いでおられたようで、失礼しました。

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07年11月23日(金)

「共産主義のススメ」講座。“未来社会”論はみんなで議論して発展させましょう2007

 午後、党と民青府委員会主催の企画「新しい政治探求連続講座B―共産主義のススメ」で講師をしました。

 事前から『赤旗』折込みやネットでの告知にさまざまな反響があり、「この打ち出しってどうなん?」と私自身もちょっと気がかりだったんですが、20代からベテラン世代まで約40人の方が参加されました。

 私の60分の話は、@「資本主義はこのままでいいのか」という危機感がひろがる世界資本主義の現状、Aマルクスが『資本論』などで述べた資本主義の矛盾とそれを乗り越えていく社会主義・「生産手段の社会化」、日本共産党の展望(綱領)、Bラテンアメリカや中国で“現在進行中”の社会主義をめざす国づくりの現状など。

 後の質疑や分散討論でもりあがったのは、「中国をどう見るか?」「生産手段の社会化でどうなる?」「ベネズエラの“草の根”社会主義は?」などなど。

 …みなさんの関心・疑問に十分答えられたかというと「?」ですが、特に若い人たちが「初めて聴いた。面白かった!」「自分も勉強したい」と、紹介した本を買ったりしてくれたのがよかったかなぁ、と思います。

 今回の準備にあたって、国連の「人間開発年次報告」や先月の中国共産党大会に関する文書、「世界貧困撲滅デー」の国際シンポジウムで報告された中国の貧困削減の成果、ベネズエラやボリビア関連報道など、新たな資料に目を通して、私自身がとても!!(×2)勉強になりました。また、発達した資本主義国である日本の、私たち自身の運動の重要性をあらためて感じました。

 「社会主義・共産主義」というのは、資本主義の枠内での民主的改革の“その先”、未来への大まかな展望という話です。だから、「これはこうなる」というような「答え」はありません。つまり、みんなで“発展させていく”のが大事です。

 …また、こういうのやりたいですね。要請、まってま〜す。

 午前中は、娘・リリコと一緒に、右京区保育園保護者連合会の親子交流会へ。リリコは、腹話術の人形に「こわ〜い」「目パチパチしてやったなぁ」…腹話術の“しくみ”はまだちっともわかってないようです。…手品に腹話術に工作etc.私はスタッフだったんですが、おおいに楽しみました。

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07年11月19日(月)

嵐山・小水力発電所、電機商業組合を訪問2007

 今日は、吉井英勝衆院銀の調査に同行して、嵐山にある小水力発電所(嵐山保勝会)と、京都府電機商業組合を訪ねました。

 嵐山に「発電所」なんてあったかなぁ?…なんて思いつつ桂川・渡月橋のたもとへ到着すると、ありました!渡月橋から少し上流にある堰の1.7メートルの落差を使った小さな白い「発電所」が。

 …この小水力発電所は、市民NPO嵐山保勝会が「渡月橋に夜間照明がほしい」「京都議定書がスタートした京都で、環境にやさしい小水力発電を」と数年がかりでとりくんでこられたものです。

 嵐山保勝会の田中専務理事と吉田理事からお話を聞きましたが、現在は、この発電所で夜間照明をまかない、昼間などの余った電気は関西電力に売電しているとのこと。けれど、売電単価が1kwあたり8円と低く、運営は大変だといいます。

 …自然エネルギーの買い取り価格では、太陽光が一番高くて、それでも1kw=20円にしかなりません。。原油高騰の折、環境にやさしい再生可能エネルギーの普及への政策誘導がもっと必要だということがよくわかりました。

*     *              * *

 午後は、電機商業組合との懇談に原田府議も合流。牧野理事長をはじめ、役員のみなさんから、大型量販店出店の影響や改正・消費生活用製品安全法などについて聞きました。

 この間、さまざまな電気製品の事故やリコールがあり、上記の法改正や電気用品安全(PSE)法改正もうけて、地域や消費者に密着した「町の電気屋さん」の役割が大きくなっています。

 ところが、京都でも大型量販店の横暴なやり方のせいで、小規模小売店は大変な苦境に…。「売った後に責任を持たない。つなぎ方などの指導もしない」「町の小売店の2倍近いマージン率=不当な低い卸値をメーカーに強いる」「メーカーから販売員を派遣させてコストを下げる」などの実態があり、公正取引委員会の指導が求められていることなど、お聞きしました。

 吉井議員から「行政の役割として、規制強化をすすめるとともに、京都でも商調法の活用などぜひ検討を」、原田さんが「商品流通に関しての規制は、右へ、左へ、と揺れた経過があるが、いまは強化する方向へのチャンスの時」との報告もありました。

 …ほんとうにそうですね。「規制緩和一辺倒」の反省と世論に押されて、PSE法や大店法規制や建築確認申請など改正へすすんできた流れがあります。いまこそ、この分野でも「ルールづくり」をすすめることが、消費者の立場からも大事ですね。ご一緒にがんばりましょう。

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07年11月18日(日)

「染住民の祭」展/乙訓青年企画「共産党ならこう変える!」で「タバコをどう考える?」2007

 昨日は、第27回友労染展「染住民の祭り」展(みやこめっせ 18日まで)に石村さん(衆院3区代表)とともに…。

 「私ら弟子入りした頃は、師匠は仕事しながら若者を育てていく余裕があった。でも今の私らは自分が食べるので精一杯や」「そのうえ原油高の影響も大きいし…」と、作家のみなさん。…けれど、大変ななかでも職人の手仕事を直接見てもらおうと、続けてこられた展覧会。その心意気に敬服です。

 今日の午前中は、京都総評女性部の大会へ。市長候補の中村和雄さんと同席したんですが、とってもステキな挨拶に拍手!!

 午後は長岡京へ。乙訓青年支部主催の企画「共産党ならこう変える!!」でアドバイザー。

 いま焦点になっている「防衛省疑惑」のことで、軍需産業と政界の癒着によって防衛費支出がつりあげられてるっていう話をしたんです。すると、○○電機の下請けで働く若者が、「本当にそうだ。うちでもプリント基盤をつくるのに民間会社のは1〜2万円だけど、防衛省関連のは30〜70万円もするんですよ」。…会場一同、どよめいてしまいました。

 あと、質疑応答で私が答えられなかった質問が1つ。→「共産党はタバコをどう考えるのか?」 …すみません。調べてみますね。

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07年11月16日(金)

晩秋の美山で「明日の美山・日本を考えるつどい」2007

 今日は、美山町へ。「明日の美山・日本を考えるつどい」(南丹市美山町)に、吉田幸一4区代表、高野美好市議とともに出席しました。

 参院選後、国民の声が政治を動かす新しい状況がつくられ、米価下落問題では、政府が備蓄米制度を使っての買入れを約束したこと。また、この間の「大連立」騒ぎやいまの政党状況をどう見るか、…などなど、共産党綱領の立場から約40分間、お話をさせていただきました。質疑応答では、ご参加の30人の方々から、かやぶき民家の耐震問題や、医療と消費税、農業のことなどが出されました。

 この前聞きとりをした郵政民営化での影響や、独居老人のこと、また美山診療所のことなども大きな課題です。

 …しかし、さすがに冷えます! 帰り道、国道162号線沿いの気温計は「4℃」。芦生は紅葉も終わり、明日・明後日は初雪が降るかも知れない、とのこと。美山の冬は、もうすぐそこですが、また近々来なあかん!と思いながら帰ってきました。

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07年11月14日(水)

アートdeArtU(2)「アール・ブリュット」再びe001_artde)アート de Art

 「生のままの芸術」を意味する「アール・ブリュット」の企画展第2弾がギャルリー宮脇で始まりました。5月の展覧会にも大きな反響があったとのことで、今回は「色彩」にこだわった展示です。

 「アール・ブリュット」とは、時代や場所を超えて、精神の根源的な衝動からの創造とか、文化の影響の外側にある芸術という意味の言葉です。美術の専門教育を受けていない人々や、既存の枠組みでとらえられないものも含めて、欧米では美術の一分野として認識されています。

 今回は、有名な作家から、ごく最近にその存在が“発見”された人々まで、20人以上の80点近い作品が並びます。

 なかでもひときわ目を惹くのはイブ・フルーリーフランス1960〜)の作品(上)。名画やニュースなどの写真をもとに、独特の造形と強烈な色彩でアレンジされ、プリミティブなエネルギーが迸ります。

 シルビア・フラゴーゾアメリカ1962〜)は、モザイク状で独特のリズムを刻む色彩が、優しさと楽しさを溢れさせる作品。ダウン症に生まれ、22歳で絵を描きはじめて以来、人気画家として活躍中です。

 カラーフェルトペンによる点描が画面を埋めつくすのは、アントニア・ブリュリサウアースイス1916〜1998左)。生まれつき聴力がなく、話すことも書くことも学ばず、76歳の時にセラピストに勧められて絵を描きはじめたそうです。

 ファインアートの画商として日本で初めて、アール・ブリュットを本格的に紹介しているオーナーの宮脇豊さんは、「ほとんどが、日本初の紹介になります。すでに欧米で有名な作家の紹介とともに、未知のものを発見し開拓していくという意味で、面白さが尽きることのない分野」と、意気込みを語ります。

 1つひとつの作品から、特別な濃密さが伝わります。

 描く、創る、表現する、伝える…時代を超えた人間の営みや願いについて、あらためて考えを巡らせました。

*「アール・ブリュットの色彩」12/16(日)まで ギャルリー宮脇(京都市中京区寺町二条上ル東側 月休)075-231-2321

 ★『京都民報』11/17付「成宮まり子のアートde Art」

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07年11月13日(火)

「教育の無償化は国の責任」…フランス革命が出発!?2007

 高学費問題のとりくみが続きます。今日は北区の民青同盟学生班の企画へ。「なぜ、フランスやドイツでは『無償化は国家の責任』というところまで徹底しているの?」という質問が出て、あらためて調べてみました。

 …フランスで「無償教育」が掲げられた最初は、フランス革命(1789年)だったようです。「自由・平等・博愛」のスローガンの下、「貧しい階級の子どもに才能を伸ばす可能性を与えることが、公共の繁栄のために重要」と、公教育案をまとめた立法議会議員コンドルセが強調したそうです。

 その後、第2次大戦後の第4共和国憲法が「あらゆる段階での無償かつ非宗教的な公教育の組織化は、国家の義務」と定め、“理想的将来像”として、だれもが社会に最も貢献できるようにするため、高等教育の学生募集は「階級や財産」ではなく「能力」によって決定されなければならない、そのためには「無償で」と議論されたとのこと。

 そして1968年。盛り上がった学生運動がきっかけで高等教育基本法が改正に。なんと、大学の財源項目として「授業料」が無くされ、徴収できなくなったといいます。(以上、『月間学習』06.9月号 土井 誠 論文より)

 …う〜ん、日本とは雲泥の差です。がんばらなければ。

 フランスといえば、今日のお昼は、知り合いの紹介でフランス料理へ。ア・プ・プレという町家を改装した雰囲気のあるお店で、おもてには一面のクローバー、奥には陽の差し込む小さな庭。1品1品に気持ちのこもった、しかも値段のお得なランチ。…かなり、幸せな気持ちになりました。いつもは弁当持ちなんですが、また、行きたい!

 さて、新テロ法案。与党が衆院本会議で可決。いよいよ参院へ。日本共産党を含む野党が過半数を占める舞台、今後のたたかい次第で「廃案」に追いこめる可能性も十分です。国会とむすんで、世論と運動を広げなければ。

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07年11月 9日(金)

異常な高学費を考えるシンポジウム2007

 学生をはじめ90人がつめかけた「日本の異常な学費を考えるシンポジウム」(主催:党京都府委員会、民青同盟)。…深刻な現状を変えようと、熱気いっぱいの集会になりました。

 私はコーディネーターだったんですが、発言される深刻な実態にあらためて驚きました。

 大学合格と同時に父親の会社が倒産したという立命の学生は、「1年目の学費は払い込んだものの、夜から早朝までバイトして授業は眠ってしまう生活。食事は高カロリーの菓子パンばかり選び、身体を壊した。それでも、来年の学費が無い…」。

 2人の息子が私立大学に通うお母さんは、「学資保険は利率が悪くなり、2人とも月5万円ずつの奨学金を受けている。それでも自転車操業で、父親のボーナスはまるまる授業料に消えてしまう。子どもらに何も残してやれないから学力だけは…との思いで一生懸命です」。

 働きながら、5年間奨学金を返済してきた女性は、「借りたのは240万円なのに利子付きで300万円返さないといけない。まだ10年かかる。正社員になれたからよかったものの、奨学金のために将来が狭められるなんておかしい」。

 高校生4人が発言。「父も母も年をとって、しんどそう。父が最近『大学、最後まで出してやれんかったら、ごめんな』って言うんです、悲しい」。

 …高学費のせいで若者も家族も苦しめられる、本当に異常な国です。絶対に放置できない!と思いました。

 続いてパネルディスカッションでは、西山頌秀府学連委員長、碓井敏正橘大学教授、石井郁子党副委員長から問題提起がありました。

 碓井さんは、国際人権規約・社会権の「高等教育の無償化」を「留保」している日本は世界のなかの「恥ずかしい国」であること、政府の「受益者負担主義」とは、「人々の才能は社会の共同資材」(アダム・スミス)という近代社会の常識に背を向けたものだと、述べられました。

 そして石井副委員長からは、「世界一高い学費、低い奨学金」の異常を正すために日本共産党が国会でくりかえしとりあげ、「抑制したい」との文科相答弁を引き出したこと、例えば、東京大学の制度(年収400万円以下世帯の学生の授業料免除)を全国の国・公・私立で実施するには、2800億円あればできる!軍事費のわずか6%(対象は38万6人)であり、「アメリカ、大企業いいなりの無駄づかいにメスを入れれば『財源』はある」と提起されました。

 府会、市会議員団からは、都道府県や政令市で独自の奨学金などをつくっている制度の紹介がありました。

 …深刻な実態と、“学費ゼロ”への世界の流れ、そして日本での打開の展望が開けたシンポになったと思います。やっぱり、政治の責任が大きい! 学費値下げはもちろん、緊急の学生支援策など求めていかなければなりません。京都からも、まずは政府交渉など、ぜひ具体化にとりくみたいと思います。

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07年11月 7日(水)

日本共産党「若手養成学校」第1期生“卒業”しました2007

 全国各地ですご〜くがんばってる同世代の仲間。私もがんばるぞ!とあらためて。…若手幹部の養成のために開かれた「特別党学校」で、今日はその1期生のしめくくり交流会だったんです。

 去年3月と8月に伊豆で合宿、その後レポートがありましたが、80人の受講生80人が一堂に会するのは久々のこと。この間の2つの選挙で、みんなそれぞれの持ち場で大奮闘し、いっせい地方選で新たに議員となった人もいます。「参院選ではこの学校から当選者が出なかったのは残念」と浜野副委員長。…参院候補だったのは私の他、谷川智行さん(比例)、田村智子さん(東京)、堀内照文さん(兵庫)、浅野史子さん(千葉)、などなど。ほんと、残念です!!

 受講生全員が3分間スピーチ。「日々学習を位置づけ、忙しくてもノートをつけている」「党の歴史の全体に責任を負う覚悟で、地区委員長を決意した」「40歳になるまでに『マルクス・エンゲルス全集』を読む計画」「若手の勤務員・議員で、1年半あまり『資本論』を学んでレポート交流」「情報の海の中で、つねに綱領に立ち返って『赤旗』記事を書いている」。1人ひとりの発言に、自分はどうだったろう?と反省、反省…。

 でも、学校の成果が問われるのはこれからです。…党は自分たちがつくるもの。理論と路線への確信を積み上げ、京都でもぜひ『若者講座』とか、党の職員が学び交流できる場をつくりたい。そして総選挙は絶対勝ちたい、と思いました。

 最後に、不破さん(社研所長)から、「党綱領の目でいまの日本と世界を見れば…」として、「大連立」騒ぎなど自民・民主の「2大政党」をどう見るか、世界での社会主義をめざす新しい動きなど、1時間あまりの「補講」が。…ぜひ紹介したい中身なのですが、これはまた後日に。

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07年11月 3日(土)

国民あぜん。首相と小沢氏の「大連立」密室会談、派兵「恒久法」取り引き2007

 まったく「あぜん」というほかありません。昨夜の福田首相と小沢氏との党首会談で、自民・民主の「大連立」が協議されたという話です。

 夏の参院選で、民主は「反自民」と言い、自民も「民主批判」をくりひろげて、結果、民主が議席を伸ばしたはず。その2党が「連立」ということになれば、あの参院選は何だったのか? …「大連立」が話し合われること自体、参院選での民意を裏切ることになるんではないでしょうか。

 しかも民主は「拒否」したとはいえ、なぜ小沢氏は持ち帰ったのか。一部報道では、小沢氏側がこの構想を持っていたのでは、とまで伝えられています。

 もし「大連立」となれば、衆・参院ともに8・9割を占める巨大与党の誕生です。…なんでも思い通り、まるで「大政翼賛会」。こんなの国民は許しません!

 もう1つ。党首会談のきっかけになったインド洋での給油活動について、小沢氏が海外派兵「恒久法」を検討するなら新テロ特措法に協力すると言ったそうです。…「恒久法」とは、憲法違反の戦争支援(参加)活動を文字通り永久的にするというとんでもない話です。

 同時に、「派兵恒久法」とは小沢氏の年来の“持論”と、今日の『しんぶん赤旗』が志位委員長の会見(党首会談前)内容を詳しく伝えています。

 …そういえば、小沢さんって、この前まで自自公(自民・自由・公明)連立だったんだ。あのときの内閣暴走もひどいものでした。なんだか、党首会談の写真がキツネとタヌキみたいにみえてきました。

 やっぱり、早く、解散・総選挙を。今日は、比例候補の宮本さん、穀田国対委員長や小選挙区揃っての街宣など街頭から訴え。また「いまこそ憲法!京都のつどい」&憲法ウォークに参加しました。

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