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12年3月16日(金)

文教委@〜「少年自然の家」統廃合、高校生就職難対策

 今日の文教常任委員会では、府立少年自然の家の統廃合問題、高校生の就職難対策、私立高校授業料無償化などについて質問しました。

*           *

 いま府内2ヶ所にある府立少年自然の家について、府教育委員会は「南山城少年自然の家は、るり渓少年自然の家(南丹市)に集約する」との方針です。

 けれど、南山城少年自然の家(写真)については、年間1万6千人以上の利用者があり、その多くは府南部・山城地域の小中学・高校生たちです。「るり渓に集約」など実際には無理があり、障害児や不登校児童のためのキャンプ・宿泊学習も縮小せざるをえないことが、質疑でも明らかになりました。

 さらに、府は「利用者数はピークの65〜70%」としているものの、「子ども数」自体が現在は約30年前のピークに比べて約半分になっているのを度外視した一面的な「評価」だったり、また施設の管理料(指定管理料)が大幅に削減されてきた結果、非正規職員ばかりになってしまっている現状も明らかになりました。

 府教委は「ていねいな議論と説明会を行なった」などと言いますが、地元PTAや利用者からも「突然の話で驚いている」「活動の場がなくなる。存続を希望する」との声があがっており、私は「そもそも社会教育とその施設から府が一方的に撤退するのは容認できない。住民から不安と疑問の声があるもとで『3月中に結論』で『統廃合』など絶対にやめるべき」とつよく求めたところです。

                   

 また、深刻になっている高校生の就職支援と「府高校生緊急就職支援センター」について質疑を行ないました。

 震災や不況のもと、この3月に府立高校を卒業となる就職を希望生のうち、就職先が「未定」の子どもが95人(2月29日時点、1178人うち)残されています。私は、最後の1人までていねいな支援を行なうことや、企業から高校への指定校求人が減っているもとで、高卒で社会に出る若者の権利をしっかり守るという立場で「安定した正規雇用」の求人開拓・拡大を求めていくこと、現場の進路指導支援のための 「ジョブサポートティーチャー」や、府立46校に配置されている進路指導支援員(事務職)の継続・拡充を求めました。

 また、高校新卒の若者などを研修・雇用して支援する「高校生緊急就職支援センター」については、就職した先が期間が限られた「トライアル雇用」や、契約社員・アルバイトなどの不安定雇用であったとの声も寄せられています。私は「事業の継続はもちろんだが、あらためて、就職先や研修内容の改善、1人ひとりへの後追い(アフターケア)も、しっかりと府教委としてもとりくむべき」と求めたところです。

〔つづく〕

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11年12月20日(火)

「こころの京都百選」〜文化芸術支援事業をめぐって

〔つづき〕

 …12月議会では、「こころの京都百選」など、文化芸術支援事業のあり方にも問題提起をしました。

 「こころの京都百選」とは、「国民文化祭・京都文化年事業」として、昨年6月補正予算から始まった事業で、「現代京都を代表する日本画家100人に作品制作を委嘱し、展覧会や図録製作を行なって作品を後世に伝える」というもの。ですが、そのあり方については関係者からさまざまな疑問や意見が寄せられています。

 「なぜ日本画だけが対象で、洋画、彫刻、版画、現代美術、工芸など幅広い京都の文化芸術は対象外なのか?」、「(大きさが)30号程度の作品を一律200万円で買い上げるとはどういう基準か?一方で、彫刻家協会など文化団体への補助金は年々大幅に削られているが…」、「日本画家といっても、日本画家協会だけでも約500人。入っていない人もいるのに人選が不透明。『公募』がないのはおかしい」などなど、私のところに直接届いた“声”だけでも日本画も含めた芸術家・専門家の何人もからあります。

 この問題、実は、文教常任委員会で質問しようと準備していたのですが、「1人20分」の時間制限のため“時間切れ”に。そこで、「文化・スポーツ振興・京都ブランド戦略特別委員会」で、党議員団・山内よし子議員にとりあげてもらいました。

 私たちの立場として、文化支援事業はもちろん大事ではあるが、この事業の場合、@委嘱制作について、選考委員会で行なっている人選の基準や金額・議論の経過などを公表・透明化すべき、A今後の文化事業には、広く専門家・団体などの意見を聞き反映するしくみをつくるべき、と求めました。

 文化芸術室長の答弁は「委嘱制作が全て終了後に、選考委員名などは公表する」「専門家の意見は文化懇話会などで聞く」とのこと。

 …う〜ん。せっかくの文化支援なのだから、やり方は関係者の声をよく聞いて改善し、本当に役立つものにしたいと思うのです。関係者にも知らせつつ、ひきつづきがんばろうと思います。

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11年12月19日(月)

宇治支援学校問題で、府教委に緊急申し入れ

 宇治支援学校などの教育条件改善について、今日は党議員団として府教育委員会への「緊急申し入れ」に行ってきました。

 12月議会では、本会議の一般質問(山内よし子議員)とともに、私自身も文教常任委員会で請願紹介議員として質疑や討論にたちました。また16日閉会本会議では党議員団として、緊急改善を求める「決議」の提案も行ないましたが、他オール与党会派の「反対」により、否決されてしまいました。

 けれども、保護者・子どもたちの願いは切実であり、「ここで黙ってはおれん!」ということで、あらためて府教委へと足を運んだ次第です。申し入れは、前窪団長、西脇・浜田議員、そして成宮で行ないました。

 対応した府教委・管理部長は「来年度は定数内講師を減らすため、採用枠を増やした」「2、3学期から非常勤職員や肢体不自由の専門家を配置し、現実的に必要な体制はとっていく」のこと。

 …保護者・子どもたちの願いにこたえるためには、部分的な改善にとどめず、ひきつづき抜本的な改善を求めていかなければ!と思います。

★申し入れ内容はこちら

★宇治支援学校など論戦集も出ました。

*             *   *

 〔その他、12月議会 文教関係でとりあげたもの↓↓↓〕

少人数学級、高校・大学給付制奨学金創設、教育条件拡充を!…4万筆をこえる請願署名の紹介議員として、「少人数学級」問題では府南部や西京区の小学校など1クラス40人近い現状もしめして、他会派にも請願への賛同を求めました。しかし、民主・自民・公明は「人数が少なければ良いというものでない」などとして「否決」。

私立高校授業料無償制度の存続・拡充を!…今年度、年収500万円未満世帯へと拡充された私立高校授業料無償制度を存続・拡充せよ、とくり返し求めてきました。今回の補正予算では、国・府の支援基金が3年間延長となり、委員会で確認したところ「授業料無償化も、2014年度まで延長の見込み」との回答。よかった〜!さらに大阪府など他府県の私学通学生や専修学校生も対象にすべき、と求めました。

〔つづく〕 

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11年12月16日(金)

中村和雄さん迎え、西京区民集会

 市長候補・中村和雄さんを迎えた西京区民集会には、寒風をついて大勢の方々にご参加いただきました。

 ステージでは、女性のみなさんによる「AKB58」市政告発をはじめ、業者・建築職人・保育士・若者・市職員・教員・医療関係者や、地域からのリレースピーチ。

 サンタに扮した中村和雄さん登場のもと、「バス路線充実。敬老乗車証を民間バスにも適用を」「子どもの医療費無料化を小学校卒業までに」など、さまざまな願いがクリスマスツリーに飾られました。

 みんなの願いを受けとめた中村さんは、市政刷新の政策を力づよく訴え。参加者 が心ひとつに、勝利への決意をかためあいました。

 …いよいよ市長選告示まで1ヶ月。中村市長の実現、市政刷新を西京区からきりひらくぞ〜!

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11年12月14日(水)

第二外環の工事、本当に住民は納得しているの!?

 西京区の大枝、新林、大原野地域を横切る第二外環状道路の「防音壁工事説明会」が洛西支所で開かれ、河合ようこ市議とともに出席しました。

 京都市や国交省京都国道事務所の説明に対して、直近の住民のみなさんからはさまざまな意見や疑問が出されました。

 「防音壁が途切れる場所から音が漏れるのではないか、なぜ連続して設置しないのか」「現状でも道路工事の砂ぼこりがひどく、みんな我慢を強いられて生活している」「完成しても、歩行者の迂回路は長すぎるし階段は70段もあり、高齢になれば使えそうにない」「いまからでも通路用ボックスやエレベーター設置などの設計変更はできないのか」など、どれも切実なものばかりです。

 みなさんの意見を聞きつつ、私も発言して、@今日出された意見・要望は、防音壁に関わることだけでなく、すべてが切実な問題であり、持ち帰って十分検討し住民に返してほしい、A洛西や西京区全体のまちづくりに関わる問題であり、今日のように直近の町内住民だけを対象に「説明会」をするのではなく、広く区民に情報提供し、しっかりと住民合意ですすめるようにすべき、とつよく求めました。

 国道事務所の回答は「意見・要望に責任をもって返すようにする。情報提供は検討する」とのこと。

*                 *

 …今年2月に、同じ会場で行なわれた「第二外環にともなう境谷本通の延伸工事説明会」でも、住民からは切実な疑問や異論があふれるように次々と出されていました。

 「本当にいま、車を増やす施策が必要なのか?」「地下鉄延伸の約束はうやむやで住環境悪化はがまんせよとは、どういうことか!?」という、多くの住民が感じておられる“そもそもな疑問”は、私はもっともなことだと思います。

 なにより、住民を置いてけぼりにした計画推進は絶対にやってはならないことだと、常々思うのですが…。

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11年12月13日(火)

宇治支援学校などの教員配置・教育条件改善を!

 昨日・今日と、12月府議会文教常任委員会が開催され、先日寄せられた「少人数学級」など教育条件整備や、支援学校・盲学校の教員配置改善を求める請願などについて、紹介議員として質疑・討論を行ないました。

       

 今年度開校した宇治支援学校では、正規・ベテラン教員が極端に少ない一方、新規採用12人、定数内講師などの非正規教員が全体の半数近くを占めており、保護者や教職員からは、教員体制や教育内容の改善を求める「要望書」が再三にわたって府教委に提出されています。

 また府立盲学校でも、幼小学部などで「点字などの視覚障害教育が十分に受けられない」との声が保護者から寄せられています。

 この間も委員会などでとりあげてきた問題ですが、今回は特に宇治支援学校の重度障害をもつ肢体不自由児クラスの保護者から、12月1日付で新たな「要望書」が府教委に出されており、その内容が「医療的ケアの引継ぎが不十分で、子どものいのちに関わる危険な事態がある」「以前の学校ではカリキュラムにあった『機能訓練』がなくされ、子どもの身体の機能低下が起きていると病院で指摘された」など重大であることを指摘。

 「保護者からこんな声があがるとは、府教委の責任は重大。来年度の教員配置の改善はもちろん、『機能訓練』についても一律に否定せず、緊急に専門家の配置もして体制強化をすべき」とつよく求めたところです。

 …委員会での質問時間(1議員20分×会派人数)いっぱいを、西脇議員と2人で府教委と何度もやりとりをしました。

 しかし、府教委の答弁は「保護者の一部に理解を得られていない」とはするものの、「身体機能低下と教育内容との因果関係があるとはいえない」とし、教員体制については「2学期から肢体不自由教育の専門家を定期的に派遣し、3学期からは隣接するスーパーサポートセンターに理学療法士を配置」と、部分的な改善にとどまっています。

 あわせて、「支援学校の教員を正規採用に」と求める5000筆をこえる請願署名についても採択のために奮闘しましたが、他党派によって冷たく「否決」とされてしまいました。

 

 …う〜ん、悔しい!なかなか、力及ばずです。そして質問時間=議席がもっとあればなぁ、と。

 けれど、請願を出されたみなさんが委員会傍聴に来られたりして、私たちの質問は運動につながっているんだ!とあらためて感じることもできました。世論と運動を、もっともっとつよめていかねばなりません。

 委員会終了後、与党会派の議員から「今日も、たくさん仕事したねぇ」とあたたかい声(?)がかかりました。

 …そうでしょ〜?次はもっと「仕事」するぞ!と、胸に刻んでおきましょう。

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11年12月 6日(火)

教育大運動、請願署名43,396筆!紹介議員に

 京都府議会12月定例会が1日からはじまりました。〜東日本大震災・原発事故から9ヶ月。くらし・いのち守る自治体の役割発揮へがんばります。

 今日は、少人数学級、教育費負担軽減、支援学校の教員配置改善などを求める「全国教育署名」が、京都教職員組合などでつくる「子どもと教育・文化を守る京都府民会議」により府議会に提出されました。

 …ダンボールに積み上げられた署名の山!〜京都府内で教職員や父母、生徒のみなさんが集められた署名は43,396筆にのぼります。

 日本共産党議員団から、文教担当の私と西脇議員、光永幹事長の3名が紹介議員になりました。来週開催される文教常任委員会でとりあげ、請願採択のために全力でがんばります!

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11年11月27日(日)

秋晴れの下、西京秋まつりに1500人

 西京秋まつり、たくさんのご参加ありがとうございました!

 市長選挙をめざすコーナーでは、「買物難民なんとかして」「区役所に行けるコミュニティーバスを」「敬老乗車証を民間バスにも使えるように」「国保料を引き下げて」「保育所を増やして」「子どもの医療費を小学校卒業まで無料に」など、舞台上に地域・団体からあふれる願いのプラカードが。

 …その真ん中に、中村和雄さん登場!「ぜひ西京から、この京都を変えよう!」とみんなで思いをひとつにしました。

 晴天の下、小畑川中央公園は、ご近所の親子連れなどで一日中賑やかに。

 写真は京建労による「トンカチコーナー」です。

 舞台は、和太鼓演奏や腹話術、楊雪元さんの中国笛と歌、劇団MoMoさんによる人形劇、ムジークフェラインのブラスバンド、など多彩。

 各後援会の模擬店も大盛況で、私は「被災地支援コーナー」で救援ボランティアの写真展示と物品販売を担当。

 舞台の総選挙コーナーでは、井上哲士参院議員、吉田幸一・4区候補らとともに、党躍進・勝利への決意を固めあいました。

 …今年もあと1ヶ月。市長選挙と総選挙の連続する来年へ、がんばるぞ!

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11年11月17日(木)

2012年度府予算への日本共産党議員団の申し入れ

 本日、日本共産党府会議員団として、山田知事あてに「脱原発・ストップTPP・緊急経済対策と2012年度の京都府予算に対する申し入れ」をおこないました。

 要望した内容は、緊急対策18項目〜京都府が「原発ゼロ」を決断して再生可能エネルギーの飛躍的な普及をすすめる、TPPへの不参加、府民の命や暮らしを守ること、大震災の避難者への支援強化、日本写真印刷の工場閉鎖計画撤回を働きかけ、雇用と中小企業支援など、と、さらに来年度予算の全分野についての131項目です。

 申し入れには太田副知事が対応。…詳しい内容はこちらへ。

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11年11月 9日(水)

議員団 東北調査B〜由利本荘市の地域協議会

 調査3日目は、秋田県の由利本荘市で、市町村合併後も地域住民の声をきめ細かく反映させるために設置された「地域協議会」について聞きました。

 平成17年に1市7町が合併して誕生した由利本荘市は、人口85000人余、面積ではなんと京都府の4分の1くらいという広大な地域に…。

 そこで、市民が行政に参加したり、地域の意見を反映しやすいように、8つの旧市長ごとに地域自治区を設け、地域協議会委員を、@町内会の代表、A農協・婦人会・商工会・老人会など団体代表、B学識経験者、C公募、から選任しているそうです。

 さらに昨年度から「地域づくり推進事業補助金」が置かれ、1件50万円の公募方式で、地域協議会から出された町おこしイベントや街路整備、コミュニティバスなど、地域を活性化させるさまざまな事業が補助対象になっているとのこと。旧町におかれた総合支所への職員配置でも、地元出身者を重視しているそうです。

 …「市町村合併で役場に声が届かなくなった」との声が渦巻く京都府内や、また京都市内の行政区でも、こうした住民自治の新たなとりくみはおおいに参考になると感じました。

*            *

 東北調査の3日間、たくさん移動し、たくさん学びました。ぜひ、京都に帰って、運動にも議会論戦にも生かしたいと思います!

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11年11月 8日(火)

議員団 東北調査A〜秋田の風力発電、住宅リフォーム助成

 調査2日目は、秋田県内で「風車1000本、風の王国プロジェクト」という壮大な計画をすすめているNPO・環境あきた県民フォーラムの山本理事長からお話を聞きました。

 秋田では昔から、日本海の強い風のために農業でも産業でも住民はたいへん苦労させられてきたそうです。

 「その風を、これからは逆に、新たな産業と雇用に活用しようというのが、私たちのプロジェクトです」と力説する山本さん。

 秋田の「風の資源」に注目して、すでに大手電機メーカーが100本あまりの風車を設置しているそうですが、「民間まかせでなく、行政とりくんでこそ、新たな雇用や地域おこしの効果が住民に還元されるんです」との話に、ナルホド!と相づちを打ちました。

 具体的には、第1ステップとして八郎潟の干拓農地で、低周波問題や野鳥保護にも配慮しつつ178基の風車設置をめざしているそうです。

 やりとりでは、京都の太鼓山風力発電がうまくいっていないことも話題になり、山本さんは「日本のカミナリは世界最大規模。だからこそ“カミナリに強い”技術の開発も日本でとりくまなければなりません。すでにそういう研究も進んでいます。ましてや原発依存はもう無理ですから」。

 …未来にしっかりと目を向けた“実現可能な夢”のあるお話に、胸が熱くなりました。京都でも、論戦・運動にも生かさなければと思います。

*     *

 午後は、秋田県の住宅リフォーム助成事業について、秋田建築労働組合事務局にお話をうかがいました。

 制度について、組合では10数年にわたって要求してきたそうですが、この間、建築士会、建設業組合、宅建協会、不動産協会とともに県も参加する協議会で「どうしたら厳しい現状にある建設業界を支援できるか?」と検討され、すでに県内の横手市などが実施していた住宅リフォーム助成が評判もよい、ということで県としても実施にふみきったといいます。

 手続きは、秋田建労、民商などの団体窓口でも取次ぎができ、業者や住民からも利用しやすいと喜ばれているとのこと。

 …効果のある良い制度なら、運動からも市町村からも学ぶ、という姿勢が、大事なんですよね〜!

〔つづく〕

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11年11月 7日(月)

議員団 東北調査@〜津波被災地、地域包括医療

 7〜9日の3日間、党府会議員団の調査で、宮城・岩手・秋田の東北3県へ。被災地調査、地域医療、自然エネルギー、住宅リフォーム助成、地域協議会etc.めいっぱいの日程ですが、ぜひ多くのことを学び、生かしていきたいと思います。

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 今日はまず、宮城県石巻市で津波被害の調査。石巻港付近ではガレキや壊れた車が山積みのまま。この辺りはまだ住民が戻っている気配もなく、民家には泥まみれのピアノが…。

 津波から多くの人々を救った日和山には「全国のみなさん 救援ありがとう!」の横断幕。…復興にはまだまだ大変な道のりですが、京都からも被災地支援をひきつづきがんばります。

    

 続いて岩手県へ移動し、一関国保藤沢病院の地域包括医療のとりくみを、佐藤委員長らからお聞きしました。

 病院の理念は“忘己利他(もうこりた)”…自治医科大学の建学精神である「地域の医療の確立」をめざし、病院を中心に、老健施設、特別養護老人ホーム、デイサービスセンター、グループホーム、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所、保健センターなど開設して、包括的・総合的な医療・介護、健康づくりをめざしておられるそうです。

 医師・職員と住民が懇談する「ナイトスクール」も定期的に持ち、地域住民に開かれ、支えられた病院としてすすもうとしておられる姿勢に、とても感銘をうけました。

〔つづく〕

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11年10月27日(木)

国民文化祭10月29日から…

 第26回国民文化祭・京都2011が、10月29日から始まります。

 すでに各地でさまざまな催しが開催され、京都府庁でも議会棟横の旧本館周辺に、京都彫刻家協会のみなさんの作品が運び込まれ、なにやらいつもと違ったユニークな雰囲気を醸し出しています。

 右の写真は、私の恩師である佐野賢先生(市立芸術大学名誉教授)の作品〈石柱・立っているものの形〉。…佐野先生の作品は、御影石という無機質な材質を使いながら、「なんともいえないホンワカ、あったかさ」と「思わずクスッと微笑んでしまうような面白さ、カワイさ」をまとっていて、すごくいいなぁと、見るたびに思うんです(おこがましくてスミマセン)。彫刻のある風景、ちょっと嬉しい〜♪

 「文化・芸術に自由に親しむのは国民みんなの権利であり、それを保障するのは国や行政の責任」「すべての府民・子どもたちに、文化の『受け手』『作り手』に自由になれる機会の保障を」と、これまでも委員会などで繰り返し求めてきました。

 専門家のみなさん、団体、後継者育成への支援をもっとつよめ、学校公演や市町村への支援も復活・拡充なども必要です。

 …国民文化祭の開催にあたり、「文化」が一過性の“お祭”だけに終わることのないよう、文化・芸術の継続的な支援をつよめるためにがんばらなくっちゃ、とあらためて。

*国民文化祭の公式HPはこちら

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11年10月24日(月)

「市民アンケート」に切実な声・声・声…

 民主市政の会などが実施している「京都市民アンケート」に、現在までに市内で約7000通、西京区で600通もの返信があり、切実な声が寄せられています。

 西京区民からは「市政に優先的にとりくんでほしいもの」には「国保・介護保険の負担軽減」54%「医療・福祉・保健」44%「保育所・児童館・子育て・教育」19%と、福祉や子育て対策の充実を願う声が多くなり、また「公共交通の充実」も44%と高くなっています。

 原発をめぐっては「ただちに廃止。自然エネルギーに切りかえる」が26%、「廃止を前提に段階的に減らす」50%で、合計すると「脱原発」派は76%となります。

*               *    * 

 …自由筆記の欄に寄せられた声を、一部紹介します。

 「保険料が高いと思います。もう少し何とかならないのですか。保育所入所が困難で働きに出られないし、正社員雇用があまりありません。会社に働きかけてほしいです」(40代女性)

 「生活はますます苦しくなり、風呂の水の取り替えは週1度で、湯船には入りません。トイレの水はおしょうすいでは流さず、着るものは下着を何ヶ月かに1度補充するだけ。貧しさは心まで浸食します」(70代女性)

 「医療費も3割になるとか…、年金暮らしにはきびしいです。市バスだけでなく、敬老パスを使えるようにしてほしいです」(70代男性)

 「水道管・ガス事故で、銭湯など5人家族で急な支出が8日間、1日2000円ほどかかりました。きちんと補償をしてほしいです」(40代女性)

 「年金が少なく、年100万円に足りません。税金で市長の宣伝冊子にしたと聞いて怒っています」(60代女性)

 「リウマチにかかり、月5万円の医療費のために働かなければなりせん。治療できず悪化して歩けなくなるのが不安で仕方ありません。それでも高額医療費には届かず、返金はわずかです。せめて子どもの医療費を小学校卒業まで無料にしてほしい」(30代女性)

 「介護施設がますます必要です。介護従事者の給与など待遇改善をして、失業対策にもなるようにし、介護をしっかり確保してほしい」(50代女性)

 …あふれる切実な声にこたえられる政治へ全力をつくします。まずは京都市長選挙で市政刷新を!!

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11年10月22日(土)

中村和雄事務所びらき〜市政刷新の会

 来年2月の市長選挙に立候補を表明している弁護士・中村和雄さんの事務所開きが行なわれました。

 あいにくの雨のなかでしたが、各団体代表や市民など約200人が、勝利への決意を固めあい、中村和雄さんは「いま市長がやるべきは市民の暮らしを守ること」「京都から脱原発を宣言し、新しい市政をつくりたい」と力づよく訴え。

 また事務所開きの前には、中村和雄さんを支援する6団体が選挙母体となる新しい確認団体「京都市政を刷新する会」(出口治男代表、略称・市制刷新の会)を発足、中村氏との調印式も行われたそうです。

 …いよいよ市長選挙まで3ヶ月。勝利へむけて、ぜひみなさんのお力をお貸し下さい!

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11年10月11日(火)

ガス停止の補償 あきらめないでまずは電話を!

 6月に発生したガス停止事故に関する「補償」について、この間、河合ようこ市議とともに京都市・上下水道局にくりかえし求めてきましたが、先月20日から、ようやく各戸へ「お知らせ」が配られました。

 さっそく、住民のみなさんにお聞きすると、たくさんの疑問や要望が…

 「向日市の銭湯へ、バス路線がないのでタクシーで行った。しかし領収書がないと補償されない?」

 「銭湯に行かず入浴を2日間がまんしたのは補償対象にはならないのか?」

 「申請の電話がつながりにくく、7回目にやっとつながった。対応がアルバイトで説明が要領を得ない」

 「ガスコンロを買ったのは対象になる?」

 「申請の郵送やりとりが何度も必要で、大変。洛西支所で対応してくれたらいいのに」

 「先月末にチラシが入った。電話が殺到しないよう配布日に差をつけているらしい。しめきりが早すぎる」… etc.

 みなさんの声をふまえ、補償対象や期限、申請方法の改善など、党市議員団と連携して求めていきたいと思います。

 しかしまずは、「だめかな〜」とあきらめず、ぜひ申請窓口に電話をしてください。電話をして初めて、申請用の詳しい資料が送られてきますので…。

 0120-928-253(フリーダイヤル 平日の午前9時〜午後7時 10月21日まで)

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11年10月 3日(月)

“四角い釘”と国宝・知恩院の修復をめぐって…

 9月21日から開催されている府議会9月定例会。先週までに、本会議の代表質問・一般質問が終わり、今日は文教常任委員会の1日目です。

 府教育委員会と文化環境部からの報告事項について、国宝・知恩院の保存修理にかかわる問題で質疑を行ないました。

*         *

  “四角い釘(くぎ)”って、ご存知でしょうか?…千年以上も日本に伝わる鍛冶技術による和釘(わくぎ)のことで、文化的建造物、例えばいまやっている東寺の修理などでも、この四角い釘がたくさん出ていますが、400年前の大修理に使われたものだそうです。

 そして京都にはいまも“四角い釘”をたたく鍛冶屋さんが存在しており、こうした伝統的技術が文化財の修復に欠かせない役割を担ってきました。

 ところが、今回の報告によれば、府教委が発注した国宝・知恩院の修復(素屋根工事)には、スーパーゼネコンの清水建設が参入!しかも、予定価格11億円のところを8億円台の「最安値」で落札しています。

 …調べてみると、入札自体にスーパーゼネコンしか参加できない条件(点数など)が設定されており、府内の建設業者は入札参加さえできないでいたのです。

 こういう文化財に関わる仕事は、「安い=良かった」なんて言ってたらエライことになります。だって、“四角い釘”に象徴される伝統的技術によって文化財を守ってきた京都の業者・職人は「門前払い」で、一方、効率主義のゼネコンとは海外生産の「1箱ナンボ」の安いネジの世界ですから。

 …こんなことを府がやっていては文化財修理が「効率優先」で変質してしまうじゃないか!?と、きびしく指摘し、入札の改善を求めました。

 府教委は「今回は、素屋根工事ですから、文化財本体とはちがう」と言いますが、次回、文化財本体工事では、ぜひとも京都の業者・職人を優先・育成する角度で改善してもらいたいものです。

 …千年紀をまたぐ国宝文化財を守る京都だからこそ、伝統的技術を受け継ぐ次世代の職人・業者を育てる視点こそ必要だと思うのです。

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11年9月20日(火)

府民ホールや文化芸術会館、少年自然の家を「効率性」で「見直し」!?

 先日(14日)の文教常任委員会で質疑をしたのは、「指定管理者制度の見直し」に関わる問題です。

 府民ホール、文化芸術会館、少年自然の家(南山城、るり渓)、堂本印象美術館など、文化芸術や社会教育に関わる37の施設について、あり方を大きく変えていこうという議論がすすめられています。

 8月末に出た2つの報告・提言、「府民利用施設のあり方検証結果報告」「指定管理者制度を見直し」…いずれも、外部有識者からなる「京都府府民サービス等改革検討委員会」によって出されたもので、知事がすすめる「府民満足度最大化プラン」の名の下に、「公共性」「有効性」「効率性」で府民施設を洗い直し、利用者数・率などの数字で検証し直す、と。

 …つまり、流行りの「事業仕分け」京都府版みたいなものでしょうか。

 その検証結果は、「2ヶ所ある少年自然の家は『統廃合』する」、「府民ホールと文化芸術会館は『継続・改善』」とするものの「今後は指定管理者の募集を『単独で』行なう」としています。

 さっそく、利用者の演劇・音楽関係者からは「舞台芸術家として信頼するスタッフが変更されればどうなるのか?」と不安の声も。これまでは指定管理者制度にされたもとでも、実質は府立と同じスタッフによる京都文化財団が両施設の管理・運営を行ない、人事交流もされるなかで両方の施設の水準を高めてきたといいます。

 …私は、そもそも文化芸術や子どもと教育にかかわる施設や運営を、効率性や競争性などといってバッサリやることにはおおいに疑問があります!「府民満足度」なんて言うけれど、身体やこころ、人間性を豊かにする文化・スポーツ・学術などの活動を、簡単に数字で評価して削っていくやり方に一体どれだけの府民が賛同するのでしょうか?

 いよいよ明日から、9月議会も始まります。現場の声を聞きながら、ひきつづき、おおいにただしていかねばなりません!

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11年9月17日(土)

西京区2ヶ所で「府・市政報告&まちづくり交流会」

 西京区の東部(ウエスティ16日)と、洛西(新林会館17日)で「府・市政報告&まちづくり交流会」を開催。約70名もの参加者のみなさんからは「バス交通の改善を」「国保が高すぎる」「水道管・ガス事故の補償を」など、さまざまな要望をいただきました。

 議会報告を私と河合ようこ市議から行ない、洛西会場では水道管破裂・ガス停止問題について市議会交通水道委員の北山忠夫市議からも報告。会場からも住民運動やとりくみも含めておおいに発言いただきました。

〔以下、主な発言〕

*ヒブや肺炎球菌、子宮頸がんワクチンが無料化され、受ける人が数倍になっている。お金の心配なく受けられるよう、補助の継続をぜひ(かみの子ども診療所)

*脳内出血で半身マヒになり、外出は歩道の凸凹、バス乗車口の高低差など大変!歩道の改善、ノンステップバスを増やしてほしい。小泉「構造改革」でリハビリ期間が限られ、みんな泣きながら病院を去らなければならない(嵐山東)

*市バスが不便で、区役所に行くにも乗り換えが必要。「買い物難民」も深刻で、小さなスーパーしかなく、年をとれば暮らしていけない不安がある(嵐山東)

*自治会の役をしているが、加入世帯が減る一方、市からは配り物ばかり言って来るし、災害対策といっても要支援者や避難体制など把握も大変(桂川)

*子育て支援ボランティアをしているが、ウエスティは料金が高い。低料金で借りられる子どもも安全な会場がほしい(桂川)

*公民館の開放や、地域にコミュニテーホールをもっとつくってほしい(川岡)

*敬老乗車証を民間バスにも使えるようにと運動し、2108筆の署名を集めて市会請願をした。3月議会で「審議未了」とされたが、ひきつづき運動をひろげたい。西京区まちづくり協議会などつくり、運動の交流をすすめたい(上里)

*水道管破裂ガス停止事故では、市や水道局の対応が遅く、誠意が感じられなかった。補償申請でも、風呂屋に行った人は対象になるが入浴をがまんした人が対象にならないのはどうか(福西)

*第二外環にともなう境谷本通りの延伸工事では、振動・ライフラインなど大きな問題がある(境谷)

*国保料が高くて払えず、家族4人が保険証を持たずに暮らしている。子ども2人の大学の学費も高い。その上、給料など「財産の差し押さえ」まで言われ、もう生活していけない(境谷)

*             *   *

 …1つひとつの要求の切実さとともに、新たな住民運動の前進にもおおいに励まされました。さらに声を集め、市長選にも向けて「西京区まちづくり政策」をぜひ練り上げていきたいと思います。

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11年9月13日(火)

定時制高校調査A〜福知山高校三和分校・昼間定時制へ

 定時制高校の調査で、今日は府立福知山高校三和分校・昼間定時制を、西脇郁子府議、吉見・福知山市議とともに訪問。

 実は、西脇府議のお知り合いの子どもさんが京都市内から通学しておられるとのことで、「それなら一緒に登校してみよう」と、京都駅を早朝6時40分に出発。JR園部駅からJRバスを乗り継ぎ、2時間余りかけて三和町の山間にある三和分校へ到着しました。

 校長・副校長先生からは、中学までにいろんな「つまづき」を経験している生徒たちに対し、1人ひとりへのゆっくり、ていねいな指導や、少人数学級&授業を重視していることなどお聞きしました。数学、社会、体育などの授業も見学し、さらに“座学”だけではなく“実学”〜農業や家庭科の実習を位置付け、生徒の人間形成にとって大切にしていることをうかがいました。

 また、教師配置やクーラー設置など施設充実、生徒の負担が大きくなっている交通費補助の拡充などの要望も寄せられました。

*     * 

 府立の昼間定時制高校は京都市内や南部にはなく、私自身、初めて現場に来させていただいたのですが、やっぱり足を運んで、この目で見る、聞く、感じる、というのはホントに大切なことだと思います。

 …そういう意味では、今回の「あり方懇談会」は、こうした定時制通信制高校の実情をどれだけ正確に、リアルに反映しているんだろう???という疑問が湧いてこざるをえません。

 「生徒が多様化している」「さまざまな困難をかかえる生徒」などの言葉、就職率や中退率などの「厳しさ」ばかりが強調され、「だから、改革が必要」という「あり方懇」の論調だけでは「わかっている、ようでわかっていない」ことがあまりにも多いんじゃないか?と。

 …なによりも、拙速な結論で、生徒たちの欠けがえのない「居場所」を失わせるようなことになってはいけません。見た、聞いたこと、議会・文教委員会の論戦にも生かし、しっかりとチェックしていきたいと思います。

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