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11年9月20日(火)

府民ホールや文化芸術会館、少年自然の家を「効率性」で「見直し」!?2011

 先日(14日)の文教常任委員会で質疑をしたのは、「指定管理者制度の見直し」に関わる問題です。

 府民ホール、文化芸術会館、少年自然の家(南山城、るり渓)、堂本印象美術館など、文化芸術や社会教育に関わる37の施設について、あり方を大きく変えていこうという議論がすすめられています。

 8月末に出た2つの報告・提言、「府民利用施設のあり方検証結果報告」「指定管理者制度を見直し」…いずれも、外部有識者からなる「京都府府民サービス等改革検討委員会」によって出されたもので、知事がすすめる「府民満足度最大化プラン」の名の下に、「公共性」「有効性」「効率性」で府民施設を洗い直し、利用者数・率などの数字で検証し直す、と。

 …つまり、流行りの「事業仕分け」京都府版みたいなものでしょうか。

 その検証結果は、「2ヶ所ある少年自然の家は『統廃合』する」、「府民ホールと文化芸術会館は『継続・改善』」とするものの「今後は指定管理者の募集を『単独で』行なう」としています。

 さっそく、利用者の演劇・音楽関係者からは「舞台芸術家として信頼するスタッフが変更されればどうなるのか?」と不安の声も。これまでは指定管理者制度にされたもとでも、実質は府立と同じスタッフによる京都文化財団が両施設の管理・運営を行ない、人事交流もされるなかで両方の施設の水準を高めてきたといいます。

 …私は、そもそも文化芸術や子どもと教育にかかわる施設や運営を、効率性や競争性などといってバッサリやることにはおおいに疑問があります!「府民満足度」なんて言うけれど、身体やこころ、人間性を豊かにする文化・スポーツ・学術などの活動を、簡単に数字で評価して削っていくやり方に一体どれだけの府民が賛同するのでしょうか?

 いよいよ明日から、9月議会も始まります。現場の声を聞きながら、ひきつづき、おおいにただしていかねばなりません!

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11年9月17日(土)

西京区2ヶ所で「府・市政報告&まちづくり交流会」2011

 西京区の東部(ウエスティ16日)と、洛西(新林会館17日)で「府・市政報告&まちづくり交流会」を開催。約70名もの参加者のみなさんからは「バス交通の改善を」「国保が高すぎる」「水道管・ガス事故の補償を」など、さまざまな要望をいただきました。

 議会報告を私と河合ようこ市議から行ない、洛西会場では水道管破裂・ガス停止問題について市議会交通水道委員の北山忠夫市議からも報告。会場からも住民運動やとりくみも含めておおいに発言いただきました。

〔以下、主な発言〕

*ヒブや肺炎球菌、子宮頸がんワクチンが無料化され、受ける人が数倍になっている。お金の心配なく受けられるよう、補助の継続をぜひ(かみの子ども診療所)

*脳内出血で半身マヒになり、外出は歩道の凸凹、バス乗車口の高低差など大変!歩道の改善、ノンステップバスを増やしてほしい。小泉「構造改革」でリハビリ期間が限られ、みんな泣きながら病院を去らなければならない(嵐山東)

*市バスが不便で、区役所に行くにも乗り換えが必要。「買い物難民」も深刻で、小さなスーパーしかなく、年をとれば暮らしていけない不安がある(嵐山東)

*自治会の役をしているが、加入世帯が減る一方、市からは配り物ばかり言って来るし、災害対策といっても要支援者や避難体制など把握も大変(桂川)

*子育て支援ボランティアをしているが、ウエスティは料金が高い。低料金で借りられる子どもも安全な会場がほしい(桂川)

*公民館の開放や、地域にコミュニテーホールをもっとつくってほしい(川岡)

*敬老乗車証を民間バスにも使えるようにと運動し、2108筆の署名を集めて市会請願をした。3月議会で「審議未了」とされたが、ひきつづき運動をひろげたい。西京区まちづくり協議会などつくり、運動の交流をすすめたい(上里)

*水道管破裂ガス停止事故では、市や水道局の対応が遅く、誠意が感じられなかった。補償申請でも、風呂屋に行った人は対象になるが入浴をがまんした人が対象にならないのはどうか(福西)

*第二外環にともなう境谷本通りの延伸工事では、振動・ライフラインなど大きな問題がある(境谷)

*国保料が高くて払えず、家族4人が保険証を持たずに暮らしている。子ども2人の大学の学費も高い。その上、給料など「財産の差し押さえ」まで言われ、もう生活していけない(境谷)

*             *   *

 …1つひとつの要求の切実さとともに、新たな住民運動の前進にもおおいに励まされました。さらに声を集め、市長選にも向けて「西京区まちづくり政策」をぜひ練り上げていきたいと思います。

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11年9月13日(火)

定時制高校調査A〜福知山高校三和分校・昼間定時制へ2011

 定時制高校の調査で、今日は府立福知山高校三和分校・昼間定時制を、西脇郁子府議、吉見・福知山市議とともに訪問。

 実は、西脇府議のお知り合いの子どもさんが京都市内から通学しておられるとのことで、「それなら一緒に登校してみよう」と、京都駅を早朝6時40分に出発。JR園部駅からJRバスを乗り継ぎ、2時間余りかけて三和町の山間にある三和分校へ到着しました。

 校長・副校長先生からは、中学までにいろんな「つまづき」を経験している生徒たちに対し、1人ひとりへのゆっくり、ていねいな指導や、少人数学級&授業を重視していることなどお聞きしました。数学、社会、体育などの授業も見学し、さらに“座学”だけではなく“実学”〜農業や家庭科の実習を位置付け、生徒の人間形成にとって大切にしていることをうかがいました。

 また、教師配置やクーラー設置など施設充実、生徒の負担が大きくなっている交通費補助の拡充などの要望も寄せられました。

*     * 

 府立の昼間定時制高校は京都市内や南部にはなく、私自身、初めて現場に来させていただいたのですが、やっぱり足を運んで、この目で見る、聞く、感じる、というのはホントに大切なことだと思います。

 …そういう意味では、今回の「あり方懇談会」は、こうした定時制通信制高校の実情をどれだけ正確に、リアルに反映しているんだろう???という疑問が湧いてこざるをえません。

 「生徒が多様化している」「さまざまな困難をかかえる生徒」などの言葉、就職率や中退率などの「厳しさ」ばかりが強調され、「だから、改革が必要」という「あり方懇」の論調だけでは「わかっている、ようでわかっていない」ことがあまりにも多いんじゃないか?と。

 …なによりも、拙速な結論で、生徒たちの欠けがえのない「居場所」を失わせるようなことになってはいけません。見た、聞いたこと、議会・文教委員会の論戦にも生かし、しっかりとチェックしていきたいと思います。

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11年9月11日(日)

バイバイ原発9・11に1600人!2011

 「原発なくそう!」「子どもたちを放射能から守ろう!」「ストップ福井原発!」

…リズム感あるシュプレヒコールや音楽が河原町通りに響き渡った「バイバイ原発9・11」。

 さまざまな市民団体や個人による実行委員会に、日本共産党府委員会も一員として入り、今日の準備を一緒にすすめてきました。

 円山公園の集会には、子連れのママ・パパや仮装・デコレーションの人など1600人が集まり、私は、実行委員会の割り当てにより「ハンドマイク持参」。かつ、「脱原発&風車」の即席デコレーションは、日傘としても役立ち、赤ちゃん連れのママから「貸して下さい」と頼まれたりして“人気”でした。

 暑いあつい日射しにも負けず、元気に京都市役所前へ向けてパレード。道行く人たちからも注目や共感の拍手が寄せられました。

 昨日の「9・10集会」と合わせると、この2日間で京都の4200人が「原発ゼロ」へと行進したことになるそうです。すご〜い!

 …3・11福島原発事故から6ヶ月。いまこそ原発撤退を!政府や行政は市民のこの声を聞くべきです!!

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11年9月 9日(金)

定時制高校調査@〜府立桃山高校夜間定時制へ2011

 京都府ではいま、府立の定時制・通信制高校の「あり方見直し」という議論が、急ピッチで進められています。この問題で、日本共産党議員団として独自に実態調査を行なってきました。

 先日は、「京都の定時制通信制教育を考えるみんなの会」の例会に参加し、夜間定時制の卒業生や現役高校生たちのお話を聞きました。とても印象的だったのは、中学校でいじめ・不登校などを経験してきた生徒さんらが、定時制高での“自らの成長”を、実感をこめて語っておられたことです。

 「中学と違って定時制は人数が少ないし、先生が『わからんかったらすぐ言えよ』って言ってくれるから質問しやすい。友達が教えてくれたりもする雰囲気」

 「入学した最初はしゃべる人がいなかったけれど、体育祭や文化祭を通じて友達がひろがった。クラブ活動でも仲がいい人ができた」

 「入学時は『定時制ってレッテル貼られる』と絶望していたけど、文化祭の出し物を中心になってやってみたらクラスのみんなが応えてくれた。このクラス、この仲間で、ほんとによかったと思う」

 「昼間にアルバイトをするようになってから朝きちんと起きるようになり、生活にリズムができた。人に役立っていると感じられるようになり、仕事はこれからもがんばって続けていきたい」

 …生徒たちの目線に立てば、いまの定時制高校が“欠けがえのない居場所”“自分への自信をとりもどす場所”になっているのだと、あらためて感じました。

*     *

 今日は西脇いく子議員とともに、府立桃山高校の夜間定時制を見学。最初に、学校給食(夕食)をご一緒し、授業にも生徒さんらとともに出席しながら、校長や副校長から状況をうかがいました。

 不登校や発達障害。家庭の事情などをもっている生徒に対して、一人ひとりへのていねいな対応、中学校からの「学びなおし」を重視した授業内容と「30人学級」をさらに半分に分けるなどして少人数授業をしていること、給食やクラブ、働くことの大切さ。また、教師数や施設の充実など、切実な要望も寄せられました。

 さらに、4時間の授業のあと、夜9時からのクラブ活動も見学。バドミントン部では、働くことと学ぶこと、部活動の3つをがんばることをめざしているそうで、ガソリンスタンドで夕方まで働き、さらにバドミントンでも京都で優勝するなどがんばっている生徒さんもいるそうです。

 …高校生として、人間として成長していく場として、定時制高校が大事な役割を果たしていることを実感しました。 

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