リリコ日記(21)なんでしなはったん?
「右京区憲法九条の会」結成1周年記念の集会で、アニメ「ガラスのうさぎ」を見ました。
…12歳の少女が東京大空襲や家族の死を体験し、平和を願って生きていくというストーリー。「リリコにはちょっと早いなぁ」と思いつつ、子守りもかねて連れて行くことにしました。
初めての映画、リリコはさわぐようすもなくひざに乗っています。
やがて、大空襲の夜。主人公のお母さんや妹たちは行方不明に。お父さんの死、泣き崩れる少女…。
「おとうちゃん、しなはったん?なんでしなはったん?」
…じいっと見入っていたリリコが急に放った言葉に、ドキンとさせられました。
「死ぬ」ということがどれだけわかっているのだろう? …「戦争で死ぬ」ということは大人にとっても不条理。幼児に説明がつくことではありません。
これから、リリコもいろんな「死」に出会わざるをえないでしょう。
でも、どう考えても不条理な「戦争による死」が、世界からいつかなくなることを、それをなくしていこうと決めた憲法九条を守り生かしていく大人の責任を、あらためてつよく感じさせられた出来事でした。