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10年6月21日(月)

国民健康保険、「無保険」問題で緊急記者会見2010

 「会社を解雇されてからは、健康保険には入れていない」「収入がなく、国民健康保険料が払えない」「保険証も、お金もない。具合が悪いが病院には行けないまま」…「無保険」や「事実上無保険」など、健康保険制度をめぐる大変な実態が、この間のハローワーク前などのアンケート調査であきらかになってきました。

 そこで今日は、緊急の記者会見を府政記者クラブで行ない、調査結果とともに「4つの提案」を発表しました(広がる無保険―国民皆保険の崩壊過程 憲法25条に基づく社会保障の実現を)。

 七条と伏見のハローワーク前の調査では、回答者157名のうち19名(12.1%)が「無保険状態」という深刻な事態があきらかに。

 また、私もとりくんできた「反貧困ボランティア」(京都駅での失業・路上生活者支援活動)による「第2回 貧ボラ・カフェ」が昨日開かれたので、その場でも調査への協力をお願いしました。

 約25人が参加され、映画『釣りバカ日誌』上映の後に呼びかけると、17人の方からアンケートに回答がありました。17人うち11人が「無保険」、そして「国保に入っているが保険証がない」など「無保険状態」が圧倒的です!

 …無保険になってしまう“原因”の多くが、やっぱり「失業」+「高い国保料」です。「失業し、国保に入ろうとしたけど保険料が高いので入れず、仕事を見つけて社会保険に入りたい」と、典型的な答えもありました。

 国民健康保険法では、社会保険など他の健康保険制度に入らない人はみんなが加入することになっているのに、実態は大きくかけ離れている。

 そして行政はその実態さえつかもうとしていません。市や府は「国保の徴収率を上げる」ことばかりを追求するのみ。

 今年3月に全日本民医連が発表した「国保の死亡事例調査」では死亡事例47人のうち、実に6割が無保険だったとのこと。

 …「お金のあるなしでいのちに格差」の事態打開はまさに待ったなし!「無保険」の事態把握、そして高すぎる国保料引き下げと保険証交付を、国の責任でやらせるために、がんばらなければ〜!

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