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07年10月13日(土)

“学費が高すぎ!!”2500人の叫び――府学連・「学費ゼロネット」と懇談2007

 高学費問題で、この間2500人の声を集めている府学連・「学費ゼロネット」に懇談会を申し入れ、学生生活の実態についてお聞きしました。

 …驚いたのは、学生のみなさんのあまりにも貧しい暮らしぶりです。

 「高学費のため、栄養ある食事が摂取できず高血圧になりました」。高学費のあおりをくって食費を削るというみなさん。「パスタの麺だけ食べ続ける毎日。ソースをかけたい」「食事は1日2食」「身体をこわして医者に行ったら8000円。もう2度と行かない」「往復3時間半自転車通学」という声も。身体が本当に心配です。

 「朝と夜のバイトを合わせて週に計7回。十分に勉強する時間がありません。勉強するために大学へ来ているはずなのに、どちらが目的かわからなくなります」 「辞書が買えん。家帰って電気つけられない。チャリぱくられたけどチャリ買えん」。バイトを2つも3つも掛け持ちしたり、「日雇い派遣」登録する学生もめずらしくないとのこと。過酷です。

 さらに家族も大変! 「母は学費を払うために朝から晩まで身を粉にして働いています。足や手も悪くなり始めています」「学費が高すぎて一家離散状態です。母も寝る間を惜しんで働いていますがもう限界。私たちの幸せを、家族の団欒を返して下さい」と悲鳴があがっています。親からの「子どもの学費のために生活費を削っています。学費は汗と血の結晶です」という声まで寄せられているそうです。

 奨学金も「給付制」が無いことが大問題! 無利子と有利子を合わせて月9万円の奨学金を受けている女子学生は「卒業時には500万近い借金を抱える。不安です」。

 そして、「100万円以上の学費は来年からは払えないんで、1回生だけ学生生活を送ることになっています。来年も行きたいし、いろんなことにも挑戦したいけどその度にお金がかかるのでできません。バイトも週6回、ろくに勉強もできません。…私のような人が今後でないよう、学費を減らしてください」。…学生生活をあきらめざるをえない学生が毎年出ているといいます。

 …10数年前私自身も学生運動にとりくんでいましたが、今日の深刻さに認識をあらたにしました。まるで「ワーキングプア」の典型例。未来ある学生のみなさんにこんなに深刻な貧困が広がっているなんて、日本社会の大問題です。放置できません。

 日本共産党では、11月9日「日本の異常な高学費を考えるシンポジウム」(主催:党京都府委員会/民青京都府委員会)を計画しています。「学費を下げる」ことがもちろん大目標ですが、こんなに深刻な実態があるいま、奨学金制度の改善や家賃補助、学割、減免制度などなど、国政や地方議会に働きかけて一歩でも二歩でも改善を求めていかなければ!とあらためて感じました。

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