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07年3月 5日(月)

山本宣治墓前祭で追悼の言葉2007

 今日3月5日は、戦前の労農党代議士・山本宣治が、右翼のテロによって殺された日です。毎年この日に行われている山宣墓前祭に、日本共産党京都府委員会代表として追悼の言葉を述べました。雨にもかかわらず多くの方々が参列される姿に、あらためて山宣が人々に愛され慕われてきたことを感じました。〔以下に追悼の言葉〕

 山本宣治さん。あなたの第78回墓前祭にあたり、日本共産党京都府委員会より哀悼の言葉を申し上げます。

 あなたは、科学者として大学で教えるだけでなく、貧しい労働者や農民にまじって労働者教育や小作争議など、世の中をよくする運動に身を投じてこられました。当時、非合法化の困難なもとでたたかっていた日本共産党は、谷口善太郎同志を介してあなたに労農党からの出馬を要請しました。あなたはまっすぐにこれを受けとめて立候補し、労働者や農民からあつく信頼され当選を果たされました。

 1929年の3月5日。あなたは、右翼のテロに39歳で無念にも倒れた。そのときあなたが胸にもっていた国会演説の原稿には、「…政党の存在たるや、必ず社会的根拠を持つものである。共産党にあっては、労働者・農民のもっとも本質的な利益を代表するものである。共産党を守護するものは、被抑圧階級である。共産党こそは、かかる階級の心から要望している政党である」とあります。いま、この言葉をかみしめています。

 それは、80年近くを経て、「格差と貧困」が国民におそいかかっているからです。 先日も「助けてください」と日本共産党に電話がありました。病気で仕事を失ったご夫婦が、収入が途絶えて国保証を取り上げられ、ガスも電気も水道も止められ、住んでいたアパートも追い出されて、手元に残った最後の10円玉で電話をかけてこられたんです。

 生活に苦しむ人々の命綱であるはずの社会保障から弱者を排除する政治、若者をモノのように使い捨て「ワーキングプア」を増やす政治、庶民のわずかな収入からも搾り取って空前の利益をあげる大企業・財界に減税をする政治は、許せません。私たちは、人々の「命綱」としてさらに奮闘する決意です。

  国民の側の反撃も広がっています。人間らしい働き方を求める若い世代が、2年連続で「京都円山青年一揆」を成功させ、「青年雇用アンケート」に寄せられた1000人の声が、京都府に正規雇用促進の条例を“全国初”でつくらせました。子どもの医療費無料化、障害者への負担軽減など、たたかいが行政を動かしつつあります。

 憲法9条を守る力も、「9条の会」は全国6000へと広がっています。ところが安倍政権は憲法改定を叫んで「戦争する国」づくりへ正面突破をはかり、国会では自民・公明・民主が、改憲手続き法案の共同修正など改憲を競い合っています。私たちは、草の根の運動とむすんで「2度の再び戦争はしない」と誓った平和憲法を守り抜く決意です。

 目の前に、いっせい地方選挙、参議院選挙が迫っています。日本共産党は、あなたの生き方――国民の苦しみに心よせ、命がけで平和と民主主義を守ろうとした生き方を受け継ぎ、2つの選挙で必ず新しい躍進・勝利をきりひらくことを誓って、追悼の言葉とします。

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