06年8月12日(土)
萌黄之座トークセッション
「2007年に向けて、2007年を越えて」「20代から30代のアクティビストたちが分野をこえて集い・語り・描く」と題する萌黄(もえぎ)企画によるトークセッションがありました。
成宮まり子も3人のスピーカーの1人として参加させていただきました。
●(右から)菅源太郎さん、成宮まり子、川田龍平さん、コーデイネーターー野々上愛さん
最初に、スピーカー3人から、川田龍平さんでいえば薬害エイズ訴訟、菅源太郎さんからは「18才選挙権」など、それぞれが社会への問題意識からどう政治と関わっていったのかをスピーチ。
成宮は、芸大学生時代にパブロ・ピカソの『ゲルニカ』に出会って「芸術と社会」との関係を模索したことや、1995年の阪神淡路大震災に救援ボランティアに行ったり、同じ年の沖縄での米兵少女暴行事件をめぐって「ゆがんだ政治を変える生き方をする」と心に決めたこと、98年選挙で「日本共産党と一緒に日本をかえるネットワーク(かえるネット)」をつくった経緯などを話しました。
後半、テーマは“近未来の日本へのグランドビジョン”に移り、私は「世界と比べたとき、日本の異常なゆがみが見えてくる」と、@侵略戦争が「正しかった」とする「靖国派」が国のトップ、Aなんでもアメリカ言いなり、B国民の暮らしより大企業の利益中心、という日本の政治の3つの異常について「50年後、おばあちゃんになるまでに、これを絶対正したい」と話しました。
すると川田さんが「そういえば、ドイツ留学のとき…」と、ドイツでは大学の学費はタダで学籍登録料だけ、学生は公共交通もタダで学ぶ権利が保障されている、という話。菅さんは、国連憲章と憲法9条との関係などスピーチ。
つづいて会場からは、憲法9条や国民投票法案をどうみる?など質問が寄せられました。
私は、「世界と比べることと、タテ軸=時代の流れのなかで見ることが大事だと思う」と、ベトナム戦争や米ソ対決時代と比べても「戦争違法化」を掲げた国連憲章や日本国憲法9条が世界に求められる時代に入っていること、アジアにとくにその流れが大きいことなどを話しました。
国民投票法案については、会場やスピーカーの意見が分かれ、私は「自民党などがはっきり『9条改憲』をかかげているもとでの手続き法整備は、『9条改悪』に直結するもの。成立させるべきでない」と述べました。
…ホットな“セッション”は3時間にも及んだのですが、まだまだ時間が足りないくらい。でも、私がいちばん感じたのは、“同時代を生きている!”ということです。
薬害エイズ・阪神大震災・沖縄・子どもの権利条約など、3人の体験にはいくつもの“ニアミス”があり、同時に“グランドビジョン”でも、話してみるといくつも一致する部分がありました。…未来ってやっぱり私たちの世代がつくっていくんだ、とあらためて実感です。
そして、私の話したことの多くは日本共産党の“グランドビジョン”=党綱領の内容なのですが、話してみると共感や意見の一致も実感でき、こういう話をもっとたくさんの人たちにしていきたいな、とあらためて思いました。
こういう企画が同じ若い世代のなかで準備されたこと、関わらせていただいたことに、とっても感謝してます。
私としては、まだまだ言葉足らずだった感も残しつつですが、萌黄企画のみなさん、ほんとうにありがとう!!そしてまた一緒にいろいろできるといいですね。