リリコ日記(24)ガクちゃんの「ありがとう」
「リリコのおかあさ〜ん、ありがと。きのうね、ありがと!」
…保育園の保護者会行事で人形劇を見た次の日、お迎えの時に駆けてきた同じクラスのガクちゃんが、かわいらしい言葉をくれました。
昨日の人形劇を、ガクちゃんはお母さんと妹の赤ちゃんと一緒に見ていたんです。でも、赤ちゃんが泣き出して、お母さんは赤ちゃんと別室へ。…真っ暗な会場で泣きだしそうになっていたガクちゃんに、「おいで、大丈夫よ」と声をかけたところ、ガクちゃんはリリコと並んで私の膝にちょこんと座って、劇を終わりまで見ていたんです。
「ガクちゃん、昨日のこと、わざわざ言いに来てくれたん?すごいねえ」と、私。だってリリコは、まだきっと、こんなふうには言えないもん。
帰り道、リリコと手をつないで歩きながら、なんだか嬉しくなりました。
4月になれば3歳児クラスにあがる子どもたち。こんなふうに、のびやかにまっすぐに、自分の気持ちを言葉で表現するようになって、成長していくんですねぇ。