成まりブログリリコ日記

06年3月12日(日)

リリコ日記(24)ガクちゃんの「ありがとう」

  「リリコのおかあさ〜ん、ありがと。きのうね、ありがと!」

…保育園の保護者会行事で人形劇を見た次の日、お迎えの時に駆けてきた同じクラスのガクちゃんが、かわいらしい言葉をくれました。

 昨日の人形劇を、ガクちゃんはお母さんと妹の赤ちゃんと一緒に見ていたんです。でも、赤ちゃんが泣き出して、お母さんは赤ちゃんと別室へ。…真っ暗な会場で泣きだしそうになっていたガクちゃんに、「おいで、大丈夫よ」と声をかけたところ、ガクちゃんはリリコと並んで私の膝にちょこんと座って、劇を終わりまで見ていたんです。

 「ガクちゃん、昨日のこと、わざわざ言いに来てくれたん?すごいねえ」と、私。だってリリコは、まだきっと、こんなふうには言えないもん。

 帰り道、リリコと手をつないで歩きながら、なんだか嬉しくなりました。
 4月になれば3歳児クラスにあがる子どもたち。こんなふうに、のびやかにまっすぐに、自分の気持ちを言葉で表現するようになって、成長していくんですねぇ。

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06年2月 5日(日)

リリコ日記(23)ほいくえんいかへん!


 「ほいくえん、いかへん!」

 …このところのリリコの登園拒否(?)に、父と母はけっこう困ってます。

 「マラソンが嫌やったの? でも泣かんと走れたやん」「行きたくなくても、がんばって行くのがエラいんやで」となだめすかしてみたり、クマのぬいぐるみを抱っこさせたり…。

 でも、うまくいきません。

 3歳になって、「リリコなぁ、おおきくなったで〜。えほんもよめるねん」と言ってたかと思うと、「じゅーちゅ、ちゅうちゅう(哺乳瓶!?)でのみたい」と、まるで赤ちゃん! …ああ、こういうのって「弁証法」っていうんだっけ? 行きつ戻りつ人間って成長するんですね〜。

 それにしても、世間のお父さんお母さんってほんまにエラいなぁって思います。
 そして自分のことも、ちょっとだけ褒めたいな〜って。

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06年1月22日(日)

リリコ日記(22)お医者さんでヒヤ〜ッ

 「リリコ、はよ〜ブツブツなおってほしいな〜」

 …年明け早々、おへその周りや脇の下に赤い発疹ができ、病院へ走りました。

 「水ぼうそうです。大丈夫、5日もあれば治ります」とお医者さんはニッコリ。

 でも実は、ヒヤ〜ッとしたのは病気の事とともに、お財布の中身でした。最初の受診は3歳の誕生日の5日後。2回めと合わせての医療費が2千円かかりました。

 いまはちょうど、水ぼうそう流行の季節。保育園の同じクラスのお母さんたちでも話題になっていて、「うちは3千円かかったで」「キャーッて感じやね!」…。

 広い京都4区(衆議院選挙区)でいうと、子どもの医療費無料化は、京丹波町は中学卒業まで、南丹市は高校卒業まで実現しています。

 子どものいのちの大切さは同じなのに、なんでこうちがうんだろう?

 …京都市とともに、府政の責任が大きいですね!!
 そんな願いをあつめて、いのち・くらし・憲法を守る府政へ、衣笠洋子さんとともに!

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05年12月25日(日)

リリコ日記(21)なんでしなはったん?

 「右京区憲法九条の会」結成1周年記念の集会で、アニメ「ガラスのうさぎ」を見ました。

 …12歳の少女が東京大空襲や家族の死を体験し、平和を願って生きていくというストーリー。「リリコにはちょっと早いなぁ」と思いつつ、子守りもかねて連れて行くことにしました。

 初めての映画、リリコはさわぐようすもなくひざに乗っています。

 やがて、大空襲の夜。主人公のお母さんや妹たちは行方不明に。お父さんの死、泣き崩れる少女…。

 「おとうちゃん、しなはったん?なんでしなはったん?」

 …じいっと見入っていたリリコが急に放った言葉に、ドキンとさせられました。

 「死ぬ」ということがどれだけわかっているのだろう? …「戦争で死ぬ」ということは大人にとっても不条理。幼児に説明がつくことではありません。

 これから、リリコもいろんな「死」に出会わざるをえないでしょう。
 でも、どう考えても不条理な「戦争による死」が、世界からいつかなくなることを、それをなくしていこうと決めた憲法九条を守り生かしていく大人の責任を、あらためてつよく感じさせられた出来事でした。

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05年11月27日(日)

リリコ日記(20)結婚はおひめさま

 保育園で担任をしていただいている先生がご結婚されました。新婚旅行から先生が帰られた日、クラスではかわいらしい飾り付けをしてみんなで「おめでとう」をしたそうです。

 家に帰っても「けっこん、けっこん!」とはしゃいでいるリリコに、たずねてみました。

 母「結婚ってなあに?」

 リリコ「う〜ん・・・。おひめさまになること!」

 母「!…」

 やっぱり、子どもって詩人だ!(前にも書きましたが)なんて思いながら、「おひめさま」に思いをめぐらせてみました。

 「結婚=退職」が当り前だった時代から、今は仕事を続ける女性が多くなりました。「家族も、仕事も、自分も大切にしたい」と願うのに、現実はキビシイ。「おひめさま」は大変です。

 …けれど、そういう私たちを応援してくれているのが保育園なんだと、あらためて感じさせられます。

 先生、おめでとうございます。これからもお世話になりますね。

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05年11月 6日(日)

リリコ日記(19)おかげでねばりづよく…

 「ほいくえん、いかへん!」「(夜中に)おさんぽいく」「かめんライダー、もっとみる!」

 …いろんなことができるようになったリリコ。半面、自己主張も多くなりました。

 「夜中は寝る時間や。お散歩はおかしいで」「テレビはもうおしまいな」と言い聞かせても、うまくいきません。「もう、ええ加減にしい!」なんてついつい大声を出したり、力づくに出たものなら、ぎゃ〜と大泣き。毎度のパターンです。

 「こっちだって忙しい。はよ、言うこときいてくれ」と思ったり、「いやいや、親の都合で子どもを支配したらあかん」とも考えたり、あぁ、大変。

 …でも、リリコのおかげで母は確実にねばりづよくなってるわ。

 そして同時に、「もっとゆっくり、もっと待って」と求める子どもの眼は、なんだか大切なことへ大人を引き戻してくれているように、思えてならない今日この頃です。

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05年10月16日(日)

リリコ日記(18)おいもほり


 「リリコな、おいもほりして〜、やいて〜たべた!」
 …よっぽど楽しかったのでしょうか。「収穫祭」(2日、主催:農民連産直センター・新婦人)に連れて行って以来、何日もくり返しています。

 びゅんびゅん伸びた緑のツルをたぐると、根元にお芋の「頭」。
 「リリコがとるの!」 よいしょっよいしょ! …手袋をはめて掘っていくと大きなお芋がとれました。さっそく焼き芋に。いつも食の細いリリコですが、あっという間にぺろりとたいらげて「もっと〜」。

 毎日食べているもの、「こういうふうにできるんやな」「誰かが作ってくれてはるんやな」っていう、つながりを知るのはとても大切なことですね。

 …親も子もおなかいっぱいになりながら、いろんなことを学んだ1日でした。

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05年9月18日(日)

リリコ日記(17)まりのことちゅき

 総選挙が終わり、「リリコちゃんもがんばったね」とたくさんの激励に感謝、感謝…。

 久しぶりにリリコと1日遊んだ日の夜、お風呂も一緒に入りました。

 …「リリコな、じぶんであたまあらえるねんで」「あかちゃんは〜、こんなんできひんで」と、自分の成長ぶりをいっぱいの言葉で語ってくれます。

 「まりはなぁ、リリコが『まり、がんばれ〜』って言うてたの、ちゃんと聞こえたよ。拍手パチパチしてたの見えてたよ」と話したところ、大きな瞳でじいっと母の顔をのぞきこんだ娘は、「リリコ、まりのことちゅき(好き)」と、何よりの励ましの言葉をくれました。

 母は、この瞳に羞じない生き方を、と心から思います。

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